2012年12月13日木曜日

East end of Hokkaido



不調の屈斜路湖から移動すること約2時間。そこへと至る道にはすでに道路沿いの電線もない。
名もなき沼へとたどり着いた。




とにかく風が強い一日だった。
湖ではウェーディングしていると腹に波のボディーブローがあたる。
移動した先で風が弱まることを期待したものの、逆に強まった。
黙々と準備をする仲間たち。顔に受ける風はいままでにないものだったけれど、誰も無理だとか言わない。

追い風のキャストでは単にロールキャストをするだけでどこまでもラインは飛んで行った。
なかなか魚には巡り合えなかったけれど、本当に何もない場所にある沼、馬、そしてアメマス。



海外と日本を比較したとき、どんな田舎でも電線があることに気づいてからしばらくたった。どこまでいっても人為的な感触がぬぐえないものだが、ここは海からの強い風にすべて飛ばされてしまったようだ。釣れる魚の数やサイズよりも厳しさの中で釣りをすることの感動が勝った。



あまりにも強い風で下を向きたくなるけれど、対岸には放牧された馬が元気に草を食んでいる。彼らは本当に強い生き物だと感心した。またこの強い自然を感じに訪れてみたい。