2013年4月29日月曜日

Wind Bringer

 みなさんに連れていっていただく。

 前回は秋の湖、その前は夏の終わりの知床。いつもなぜか風が強い。3回連続ということは、もしかしたら自分は風男なのだろうか。そしてみな風を気にせず釣り続ける。もしひとりだったならとうに諦めているだろう風でも、一緒だと釣りをしてしまう。

 それにしても風の強い2日間だった。


 フライは鮭稚魚パターンを3本巻いて行ってみた。シンセティックなマテリアル中心にもかかわらず評判は上々だった。






 あとはオリーブのBHウーリーバガー。白もよかった。チャートリュースは一番釣れなかった。


 そんなの珍しいサイズじゃないよと言われるかもしれないので、せめて写真サイズだけは大きくしてみた。


 その日一番のサイズは62cm。ご一緒いただいた方たちはもっと大きいの釣れていたようですが、自分はこの1匹がつれただけで満足。あとはのんびりモード、いや、実際のところは風に耐えしのぶ時間だったかもしれない。


  風の強い中、少しだけマイザーロッドに馴染めた気がした。


 強い風の中、徹夜明けの疲れのためか、馴れない日々の仕事がフラッシュバックする。風の中、目をつむると様々なことを頭のなかで明滅させながら、一瞬だけの眠りに落ちる。そしてまた水の中に立ちこみ湿原の杭となる。寒くて辛くてもう何度も車に戻ろうと思った。なぜかそれでも竿を振り続けた。この風が日々の迷いを吹き飛ばしてくれることを願いながら。

 

 
 指も体もあちこち痛い。振り返ると仕事のフラッシュバックは消えてしまったようだ。こうやってストレスを忘れるいつもの自分のペースが戻ってきたかもしれない。